Web3・暗号資産の世界は、価格変動だけでなく、技術・規制・プロジェクトのアップデートなど、毎日のように新しいニュースが出てきます。
そのため、どの情報源をチェックするかによって、チャンスをつかめるか・リスクを避けられるかが大きく変わります。
この記事では「情報収集に使えるおすすめWeb3メディア・SNS・ツール」をまとめて紹介します。
日本語メディア・海外メディア・SNS・データ分析ツールまで一通りカバーしながら、初心者でも実践しやすい「情報の取り方のコツ」もあわせて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Web3は「情報戦」:なぜ情報源選びが重要なのか
価格だけ見ていても、全体像はつかめない
暗号資産に触れ始めたばかりの頃は、つい取引所アプリのチャートや価格一覧だけを見がちです。
しかし、Web3の世界では、
- 規制(各国のルール変更や税制の動き)
- プロジェクトの開発状況・パートナー発表
- ハッキング・不正流出・スマートコントラクトの脆弱性
- 新しいサービス(DeFi・NFT・L2チェーン・ウォレットなど)の登場
といったニュースが、価格以上に重要な意味を持つことも多くあります。
そのため、ニュースサイト・公式発表・オンチェーンデータ・SNSを組み合わせて情報を取りに行くことが、Web3時代のスタンダードな「情報収集スタイル」になりつつあります。
「どの情報を信じるか」を決めておく
一方で、暗号資産・Web3の情報は、SNS上で誇張されたり、根拠の薄い噂が広がったりすることも少なくありません。
だからこそ、
- 一次情報(公式ブログ・ドキュメント・ホワイトペーパー)
- 信頼できるニュースメディア
- データに基づいた分析ツール
をベースにしつつ、SNSで「空気感」やユーザーの反応をチェックする、というバランスが大切です。
日本語で読めるおすすめWeb3メディア
① CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
CoinDesk JAPANは、暗号資産・ブロックチェーン・Web3に関するニュースや解説を扱う日本語メディアです。
投資家・ビジネスパーソン向けに、金融・ビジネスの視点を交えた記事が多いのが特徴です。
公式サイトには、
- 暗号資産・ビットコインの基礎解説
- 取引所・サービスの比較コンテンツ
- 規制・政策・機関投資家の動きに関するニュース
など、「長く残る基礎コンテンツ」と「最新ニュース」の両方がそろっているので、暗号資産やWeb3を体系的に学びたい人にもおすすめです。
② CoinPost(コインポスト)
CoinPostは、日本最大級の暗号資産メディアの一つで、ビットコインやアルトコインだけでなく、DeFi・NFT・Web3市場全体に関するニュースを幅広く配信しています。
特徴としては、
- 国内外のニュースを日本語で素早くチェックできる
- イベント・カンファレンス情報やインタビュー記事も豊富
- YouTube番組や動画コンテンツも展開している
などがあり、「とりあえずここを見ておけば大きなニュースは拾える」という安心感があります。
③ あたらしい経済(幻冬舎)
出版社・幻冬舎が運営する「あたらしい経済」は、ブロックチェーン・暗号資産・NFT・DeFi・トークンエコノミーなどのWeb3領域に特化したニュースメディアです。
・ニュース記事
・解説コラム
・音声ポッドキャスト(平日配信)
など、テキストと音声の両方で情報収集できるのが特徴です。
作業中にポッドキャストを流しておくと、「なんとなく聞いているだけでも、業界の流れがつかめてくる」という使い方ができるので、忙しい人にも相性の良い情報源です。
英語でチェックしたい海外Web3メディア
① CoinDesk / Cointelegraph / Decrypt などのニュース系
英語に抵抗がなければ、海外のクリプトニュースサイトもぜひチェックしておきたいところです。
- CoinDesk:業界でも老舗のニュースメディア
- Cointelegraph:図解入りの記事や解説コンテンツも多い
- Decrypt:NFT・Web3カルチャー寄りの記事も豊富
英語サイトは、新プロジェクトや海外規制ニュースが日本語メディアより早く出ることも多く、「速報性を重視したい人」には心強い情報源になります。
② Messari:ニュースアグリゲーション+リサーチ
Messariは、複数メディアやプロジェクトのブログなどを集約したニュースアグリゲーションや、プロ向けのリサーチレポートを提供しているサービスです。
無料でも、
- 主要な暗号資産に関するニュースの一覧
- トークンごとの基本情報・チャート
などを閲覧でき、「とりあえず今ホットな話題は何か」を俯瞰したいときに便利です。
オンチェーンデータ・市場状況を追える分析ツール
① CoinGecko・CoinMarketCap:価格と基本情報をまとめて確認
CoinGeckoやCoinMarketCapは、「暗号資産の価格・時価総額・出来高・取引所」などの基本情報を一覧できるサイトです。
・どの取引所に上場しているか
・24時間・7日間・30日間の価格推移
・供給量(サプライ)や時価総額ランキング
などをまとめて見られるので、銘柄を調べるときの入口として使いやすいツールです。
② DeFiLlama:DeFiのTVL(預かり資産)をチェック
DeFiLlamaは、DeFi(分散型金融)プロトコルの預かり資産(TVL)を集計しているサービスです。
・どのチェーンのTVLが増えているか
・どのDeFiプロトコルに資金が集まっているか
・新しくランクインしてきたプロジェクトは何か
といった視点で、「お金の流れ」を把握するのに向いています。
③ Dune / Nansen / Glassnode:オンチェーン分析ツール
より一歩踏み込んだ分析をしたい場合は、オンチェーンデータ分析ツールも有力です。
- Dune:SQLを使ってブロックチェーンデータをクエリし、独自ダッシュボードを作れる
- Nansen:ウォレットラベル付けや資金フローの可視化など、プロ向け機能が豊富
- Glassnode:ビットコイン・イーサリアムなどのオンチェーン指標に強い
これらは有料プラン中心ではありますが、無料でも一部のダッシュボードを閲覧できるため、「オンチェーンデータとは何か」「どんな指標があるのか」を知る入り口としても役立ちます。
SNS・コミュニティでWeb3の「リアルな空気」をつかむ
① X(旧Twitter):リアルタイム情報の中心地
Web3・クリプト界隈では、依然としてX(旧Twitter)が最も活発なSNSの一つです。
・プロジェクトの公式アカウント
・開発者・投資家・トレーダーの個人アカウント
・ニュースメディアの速報
など、リアルタイムの情報が流れてくるため、
「大きなニュースが出た瞬間の反応」や「現場の空気感」をつかむのにとても便利です。
ただし、誇張やFUD(根拠の薄い不安煽り)も混ざりやすいため、必ずニュースサイトや公式発表で裏取りする癖をつけるのが重要です。
② Web3ネイティブSNS:Farcaster・Lens Protocolなど
Web3ならではのSNSとして、FarcasterやLens Protocolなどの分散型ソーシャルプラットフォームも登場しています。
- Farcaster:オープンなソーシャルプロトコル。ユーザーが自分のデータを所有でき、複数クライアントから同じソーシャルグラフにアクセスできる設計。
- Lens Protocol:開発者向けの「分散型ソーシャルアプリ」を作るためのプロトコル。クリエイターコミュニティの構築などに活用されている。
ユーザー数やアクティブ率は波があるものの、「Web3開発者やクリエイターがどんな実験をしているか」を追いかけたい人にはチェックする価値があります。
③ Discord・Telegram:プロジェクトごとの公式コミュニティ
多くのWeb3プロジェクトは、DiscordやTelegramに公式コミュニティを持っています。
ここでは、
- アップデートのアナウンス
- AMA(Ask Me Anything)イベント
- テストネット参加やキャンペーンの案内
などが行われるため、特定プロジェクトを深く追いかけたいときの情報源になります。
ただし、コミュニティ内には公式を装った詐欺アカウントも混ざる場合があるため、「DMでのリンクは絶対に踏まない」「ウォレットのシードフレーズは誰にも教えない」といった基本的なセキュリティルールは必ず守りましょう。
情報の「取り方」と「整理のコツ」
① 情報源は「役割」で分けておく
情報源を増やしすぎると、逆に「何を見ればいいか分からない」状態になりがちです。
そこで、役割ごとにチェック先を決めておくのがおすすめです。
- ニュース全般: CoinDesk JAPAN、CoinPost、あたらしい経済
- 海外のトレンド: CoinDesk / Cointelegraph / Decrypt、Messari
- 価格・銘柄情報: CoinGecko / CoinMarketCap
- DeFiの全体感: DeFiLlama
- リアルタイム: X(旧Twitter)で、公式アカウントや信頼できるインフルエンサーを数人フォロー
- 深堀り: 気になるテーマがあれば、MessariのレポートやDuneのダッシュボードを覗いてみる
このように「この目的ならここを見る」と決めておくと、毎日の情報収集がぐっと楽になります。
② ニュースは「3つの視点」で読む
1つのニュースを読むときも、次の3つの視点を意識すると、理解が深まりやすくなります。
- 短期: 今の価格や市場センチメントにどう影響しそうか
- 中期: 数ヶ月〜1年スパンで、ユーザー数・エコシステムにどんな変化をもたらしそうか
- 長期: Web3やインターネット全体の構造変化にどうつながりそうか
特にWeb3では、「短期的にはネガティブでも、長期的にはプラス」というニュースも多いため、時間軸を分けて考える習慣が役に立ちます。
初心者向け:「これだけは入れておきたい」情報収集セット
毎日〜週数回チェックしたい組み合わせ例
最後に、「これからWeb3・暗号資産を本格的に学びたい初心者」に向けて、最低限入れておきたい情報源のセットをサンプルとして紹介します。
- 日本語ニュース: CoinDesk JAPAN + CoinPost + あたらしい経済
- 海外ニュース(余裕があれば): CoinDesk / Decrypt をブックマーク
- 価格・銘柄情報: CoinGecko もしくは CoinMarketCap
- DeFiの全体感: DeFiLlama
- リアルタイム: X(旧Twitter)で、公式アカウントや信頼できるインフルエンサーを数人フォロー
- 深堀り: 気になるテーマがあれば、MessariのレポートやDuneのダッシュボードを覗いてみる
最初から全部を完璧に追う必要はありません。
「まずは2〜3個に絞って習慣化し、慣れてきたら少しずつ広げる」くらいのイメージでOKです。
まとめ:信頼できる情報源を味方につけて、Web3の波にのろう
本記事では、Web3・暗号資産の情報収集に役立つメディア・SNS・ツールを、日本語・英語・ニュース・データ・SNSの切り口から紹介しました。
Web3は変化が激しい領域ですが、
・ニュースメディア(日本語+英語)
・オンチェーン・市場データツール
・SNS・コミュニティ
の3つをバランスよく活用することで、
「ただの噂」に振り回されず、事実ベースで判断する力が少しずつ鍛えられていきます。
最後にもう一度大事なポイントをまとめると、
- 情報源は複数持ちつつ、役割で使い分ける
- SNSの情報は必ずニュースや公式発表で裏取りする
- データツールは「雰囲気」ではなく「数字」で市場を見るための武器になる
- 焦って結論を出さず、「情報を集めてから考える」姿勢を大切にする
信頼できる情報源を自分なりに選び、「Web3の変化を楽しみながら学んでいく」スタンスで、少しずつ理解を深めていきましょう。
※本記事は情報提供のみを目的としており、特定の暗号資産やサービスの利用・投資を推奨するものではありません。
実際の利用・投資判断は、ご自身の責任とリスク許容度に基づいて行ってください。
